【ポスター発表の流れの一例】
1. まずは40秒程度で概略を説明してそこで一旦終える
・ポスター発表の会場でうろうろしている人たちは、できるだけ多くのポスターを巡りたいと考えているので、5分も10分も捕まえておこうと思うとまず失敗します。 最初は、1分だけ時間をもらって、その間に概要だけでも伝えられた ら成功だと考えるようにしましょう。
2. 相手の興味に合わせて説明をつけ足していく
・概要説明をしたら、相手は何かしらの反応を返すはずです。その反応から、相手の知識や興味を探りましょう。相手によって知りたいと思っている内容は違います。それに合わせて、詳しい説明をつけ足したり質問の答えたりしていきましょう。
3. A4版ポスターや論文資料を渡す
・発表者が他の人と話していて会話に入れないなどの理由でポスターから離れてしまう人がいます。彼らのために、後からポスターを見ることができる機会を提供するのも研究紹介に有効です。ポスターをA4サイズ程度に印刷したものをポスタ周辺に置いたり、袋に入れてポスターパネルにかけておくとよいでしょう。また、このような資料を用意しておけば、細かい数値などあまり覚えていないところを質問されても「詳しくはこちらに記載しています」と渡せば済むので、気持ちも楽になります。
【ポスター発表の工夫】
1. 聞き手の表情を見逃さない
・ポスター発表では、聞き手の数が少ないことが多いです。そのため、聞く相手の顔を一人ひとり見ながら発表を行いましょ
う。例えば、難しそうな顔をしている方がいた場合は、さらにかみ砕いて説明をする必要があります。
2. 5分程度で全体の説明ができるように準備をする
・長く話すと、聞き手が疲れてしまいます。簡潔に五分程度で研究全体について説明しましょう。
3. 原稿を読み上げない
・ポスター発表は聞き手との距離が近く、会話形式で双方向にやりとりができることが魅力です。原稿ばかりを見るのは避け、一人ひとりに目を向けて話をしましょう。
4. 質疑応答の準備をする
・ポスター発表では、話の途中で質問が出ることが多くあります。あらかじめどのような質問をされるか想定しておき、その答えを考えておきましょう。
5. 一対一の会話を続けない
・話をよく聞いてもらえる相手が見つかると安心してその人とだけ長々と会話してしまうことが往々にしてあります。しかし、そうなると周囲に集まりつつある人が会話に入りづらいことになってしまいます。ポスターの前に立っている聞き手だけでなく、他の人も近くにいるときにはその人たちにも聞こえるように話したり、他の人が会話に途中からでも入れるように体を開いておくことが大切です。
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